レイチェル・ピルザド役 アジタ・ガニザーダ インタビュー
「レイチェル役の資料を私がもらったのはオーディション前日の夜10時。オーディションの8時間後にはレイチェル役に決まったけど、収録の3日前だったわ。レイチェルはおとなしくてシャイで内向的なのに、私は外交的でおしゃべり。だから最初は少し隠れるようにしていたわ。“レイチェルとちがう”って、クビになるんじゃないかって心配で(笑)。
収録の前は必ず“これは現実よ”って自分に言い聞かせるわ。演技がオーバーにならないようにしているの。たとえばレイチェルは遠くの会話が聞こえたりするけど、彼女にとってそれは日常だから、演技も過剰にならないようにしないと。ヒーローを演じるんじゃなく、あくまで1人の人間が特殊能力を持ってしまったことを演じるようにしている。『ALPHAS/アルファズ』の登場人物たちは葛藤もするけど、人に理解されたい、愛されたいという、誰にでも共感できる気持ちが描かれていると思うわ。
私がほしい特殊能力は……レイチェルみたいな女性がビルみたいに怪力を持っていたら面白いわね。小柄な女性がフットボール選手みたいに大きい男性とか殴ったら相手がぶっ飛んだり、トラックを持ち上げたりできたらすごく面白いわよね(笑)。
キャストは家族同然よ。すごく仲がいい。ウォーレン(・クリスティー)はカッコいいけど、いじられ役。ライアン(・カートライト)は常にみんなを笑わせようとしていて、デヴィッド(・ストラザーン)は、すごく思慮深い人。ローラ(・メネル)は役だと強そうなイメージだけど、割とおとなしくてシャイ。ニーナとは正反対ね。
私はWfWI(Women for Women International)の大使をしているの。戦争、政治、飢餓などに苦しむ女性を支援する団体よ。私はアフガニスタン生まれで赤ちゃんの時に渡米したけど、自分のルーツを知るのは大切だと思っている。私はチャリティーを通してそんな状況をみんなに分かってもらいたいと願うわ」